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そーすけさんの日々

川原泉 甲子園の空に笑え!

PC壊れてる期間に、川原泉作品に凄いはまっていました!

で、レビューしたかったのですが

PC壊れているので更新できず・・・・本日更新したいと思います・・・。


中古書店で、白泉社の文庫版が結構売ってあり それを確保。

白泉社の文庫版はすべての作品が揃い

あと、 レナード現象には理由がある を所持しています。

そもそも、私の川原泉初体験は 笑う大天使で 買って読んだのは4年ぐらい前かな?

実写映画化もしてるんですが、それのちょっと前だったような気がします。
(しかも、ロケ地長崎で、まだそこまで有名じゃなかった頃の上野樹里がでてた・・と思う)

読んで、確かにおもしろい!と思ったんですが 

この人を追っかけよう!!と熱中するほどではなく

少し前に、久しぶりに川原泉作品 美貌の果実を購入して読み

感動!!そして、見事に泣かされました。

で、中国の壺→空の空腹魔人と流れたわけですが

BSマンガ夜話でも、初期の頃が良かったというファンが多いという話がありましたが

どちらかというと、確かに私も初期作品の方が好きでしたねー。

で、今回紹介したいのは これもわりと"初期の作品"の"甲子園の空に笑え!"です。


九州のA県、B郡の豆の木村の私立"豆の木高校"

ここに赴任してくる、新人教師 "広岡真理子"

田舎で、生徒数も少ない貧乏高校だが就職できて良かったとうかれる"真理子"だったが

女性ながら、何故か 野球部の監督を任される事になってしまう・・・・


そして、練習を見に行って驚愕とする

その野球部、あまりにも・・・下手だったのである


ところが、練習の中で才能を開花させる

豆の木高校 野球部!

しかし才能を開花させたのは、部員ではなく真理子だった。

真理子は、監督の才を発揮し

部員たちに徹底的な守備をたたきこむ


そしてむかえた、夏の甲子園

一回戦突破を目標に出場した豆の木高校は・・・

なんと・・・・・・

順調に勝ち進み、甲子園出場枠を獲得する!!

豆の木高校絶好調!!


しかし、予算がない豆の木高校は真理子が運転するハイスクールバスで行くのだった・・・


甲子園まで何マイル?

マイクロバスで行くんだよー

野越え、山越え、海越えて


さて、ついた甲子園の間の宿泊する宿では

去年優勝の北斗学園と同じ宿だった。


「おれたちは勝つためにきたのだ!優勝以外はありえない!」と燃える北斗学園


「おいしい朝ご飯ですね 先輩」

「さすがは、都会の旅館だ」

「おお・・皿まで垢ぬけている・・・」

と相変わらず、マイペースな豆の木高校


と・・・色々ありつつ

運の良さ と 守備の力のみで勝ち進んでいく豆の木高校は

決勝戦で、北斗学園とぶつかる事になります。

8回表に、一点先取する豆の木高校だが

9人しかいない為に、控えがない豆の木高校は疲労しており

監督はこの勝負に勝てない事を悟ります。


甲子園には美しい魔物が住むという

ひとたび、その魔力の虜になるともう貴方は逃げられない・・・

なんちって

わしらは栄光とか優勝とかそんなもんに輝かなくってもいいんだな

人間妙な欲をだしちゃいかんのだな

豆の木の豆たちは、それでいい

ただ・・・あーきょうも運が良いといいね

楽しいといいね

幸せだといいね

そして、豆の木の9粒の豆たちが一気にはじける!


8回表になんと 1点先取!


スコアボードに悠然と輝く1の文字

まるで夢のよう・・・

だけど、豆の木はここまでが精一杯


ピッチャー 春日 晴彦 背番号1

よく頑張った!

何も言わない奴だが、私は知っている

きょうで三連投

もはや腕も肩も限界に近い

さぞ痛かろう さぞ辛かろう

だけど、何連投しようが打ちのめされようが

笑っているんだろうな・・・そーゆー奴なんだ


キャッチャー 朝比奈 周 背番号2

・・・花のよーにおとなしいキャプテン

いつもニコニコ その細い体でよくリードしてくれた


ファースト
セカンド
サード
ショート

相本家の4つ子たち

背番号 3,4,5,6

朱里が捕る 杏里が投げる 樹里が走る 悠里が跳ねる

そのコンビネーションは、長く後世に語り伝えられるであろう


レフト 田畑 耕作 背番号7

センター 時宗 正 背番号8

ライト 林 覚 背番号9

広い 広い フィールドをどこまでも

労を惜しまず 駆け回ったね・・・・


みんな みんな

運が良いといいね

楽しいといいね

幸せだといいね


「春日くん さすがに苦しそう」


甲子園は・・・夢だね

夢は・・・

それ故に現実の甲子園よりはるかにきれいで楽しい

ある意味では、豆の木高校もそれに似ている


だけど忘れてはいけない
ここは夢の甲子園じゃない



夢は、現実よりはるかにきれいで楽しい・・・

きみたちを見ていると本当にそう思うよ

豆の木の甲子園はそれに近い

だから幸せなんだね・・・


「9回裏、逆転サヨナラ2ラン 北斗高校2連勝!」


しかし・・なかなかいい夏だった・・・

そして、豆の木の豆たちの夏が終わった

そーしてわしらはバスに乗り

そーしてわしらは・・・ああ

甲子園

真夏の炎天下 白昼夢・・・・

甲子園まで、何マイル?

マイクロバスで行ったんだー

きゃっきゃ きゃっきゃ とみんなでさー

ああ 楽しかったね・・・


この後、女性だけのプロ野球チームの監督に広岡真理子が選ばれる

メイプル戦記につながっていくのですが

聖ミカエル学園の生徒がでてきたり、若干オールスター作品な所があり

こちらも結構おもしろいです。

今回の甲子園の空に笑え!の最後の展開には泣かされました。

辛い、切ない、悲しいとかじゃなく・・・

上手く言葉に出来ないですが、幸せだから泣く?

とても心が、温かくなれる作品が多く

気分転換に読むのに最適な本が多いので、読んだことがない方がいらしたら

ぜひ手にとってもらいたい欲しい一冊です!!
by souhu090 | 2008-05-15 11:39 | コミック