そーすけさんの日々

からくりサーカス = ギィ・クリストフ・レッシェ II =

最初の任務を終えてから、何百年もたちました

しかし不死者(しろがね)のために、

5年に一度しか年をとらず"ギィ"、いまだに若い姿をたもっています。

今、現在人類はゾナハ病の拡大によって絶滅の危機に瀕しています。

残された、しろがねのギィ、鳴海、エレオノール、

そして中町サーカスの一団と勝は、

最後の手段として宇宙にいる自動人形の創造主にゾナハ病の治療法を聞くために

シャトルの打ち上げを決行します。

しかし、それをかぎつけた自動人形がしろがねたちに襲い掛かります。

その数・・数千体・・・。


シャトルの打ち上げ場所までの移動の間、

自分の死期が近い事を悟ったギィは、

その自動人形達の時間稼ぎを一人で行うつもりなのです!


ギィ「シェイクスピア曰く
   この世は舞台なり、誰もがそこでは一役演じなければならぬか
  ふふ、このギイ・クリストフ・レッシュ
  ここへ来て、自分の役が、わかったような気がする
  いいタイミングだなどれ・・・・
   この場のしめくくりは、やはりこのギイの独り舞台でなくてはな」


ここで、一度場面が変わります。

そこは、教会

歩く花嫁と花婿を遠くから見つめるギィ

そして、また場面が変わるとそこは、何百体もの自動人形相手に戦うギィの姿なのでした!

敵の部隊数は3000体

倒せるわけは、ありません・・・そんなギィが考えた手段とは敵をトンネルの奥に誘い込み

あらかじめ仕掛けておいた6万トンものTNT爆弾を起爆させ

自分もろとも敵を道ずれにするという方法だったのです!

しかし、奥に誘い込む前にギィには限界がきます・・もうだめだ・・

ここで、起爆させるしか・・そう思った時に一瞬にして数体の自動人形が倒れます。

勝が助けにきたのです。

かつて戦う手段を持たなかった少年、"才賀 勝"

そんな彼に人形繰りを教えたのは、ギィなのでした。

勝は言います。


勝「なんで一人で戦ってるのかわからないけど、一緒に行こう!」


ギィ「しろがねは汽車で旅立った
    ここは僕が引きつける
    僕の変わりに、君は行ってしろがねを守ってやれ」

そういって、ギィは自分の石化している体を見せます。


勝「あ・・・・そんな・・・・」


ギィ「寿命だからな仕方がない
   それは"あるるかん"だな届けてやるがいい」


勝「ギイさんを残して行けないよ!」


ギィ「カン違いをするなよ今、人間達は命をかけて自分の舞台を踏んでいるのさ
   ここは僕の舞台そして君は君の舞台で命をかけろ
   しろがねを守ると誓ったのだろう
   ゆけマサル!僕のように善人とは、また天国で会えるさ」


勝「うん・・・また・・・会えるよね・・うわぁぁぁぁん」


そういって、勝は自分のやるべき事を行う為にギィのもとを去ります。

最後の力をふりしぼりがむしゃらに敵を倒すギィ

その時彼は、今までの事を思い出していました。


あいかわらず泣き虫だなぁマサルは

でもマサル、君はサーカスにとって本当にいい観客なんだな

君のその目はサーカスの芸人を奮い立たせるどんなに心が折れた芸人でも

君に見られるとしっかりしなければ!せめてこの演目が終わるまでと思ってしまう

僕もそうさ・・・ナルミも・・・そしてエレオノールもそうだったのだろう

ナルミとエレオノール

あの時出発してゆく、君達を見て僕が何を考えていたかわかるかい?

それはいつか見た教会での、見知らぬカップルの結婚式

一人待つ新郎

彼に向かって、しずしずと赤い絨毯を父親と腕を組んで歩む新婦

新しい生活への期待と愛情に頬を染めて・・・新婦は父親の手から離れて新郎のもとへ

ナルミ、君は僕によく何故自分を助けたのか聞きたがったな

それは僕が君を認めたからさ エレオノールが心配で、必要なら手助けをしようと

僕は軽井沢のあの屋敷でずっと君達を見ていたのだ

そしてナルミ、僕はエレオノールが君を愛し始めている事に気づいた

君がこの世を去ろうとするのを引き止めエレオノールと同じ運命に巻き込んだのは

君こそがエレオノールをわかってやり、彼女の側にいてやれる唯一の男だと思ったからだ

あの素晴らしいアンジェリーナと正二のように・・・・

だから僕はあの時、この世という舞台での、自分の役を知ったのさ


そしてついに・・激しい戦いの中、ギィの腕が折れます。

これで戦うためにマリオネットを繰ることも出来ません

そうして、今まで一緒に戦ってきたマリオネット"オリンピア"に感謝の言葉を述べます

ギィ「オリンピア・・ありがとう 僕達はそろそろ・・・退場らしい」

こうして、爆弾を爆発させ自らの命を犠牲にして3000体もの自動人形を道連れにしました。


皮肉屋で・・いつも斜に構えていたギィ

そんなギィが少し考えてから最後に言います。

「じゃあこんな時はなんと言おう・・・ああ・・・そうか・・幸せにおなりだ・・・」


こうして、母の愛を求めた孤独な少年の一生

舞台の幕は降りるのでした。
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by souhu090 | 2006-12-31 03:08 | コミック