からくりサーカス =ドミートリィ イワノフ=
「革命によって、ロマノフ王朝が滅びた時
私は23歳だった・・・
貴族の護衛を任ずる青年将校だった
皇帝ニコライ2世の一家を始めとする
一族 全ては、革命軍によって処刑された
私は間に合わなかったのだ・・・一番肝心なその時に・・・」
この、台詞にもあるとおり
ドミートリィは、人間として生きていた時に貴族の護衛をしていした。
しかし、ドミートリィが異変に気づいてかけつけたときには
護るべき人々は、革命軍によって処刑された後なのでした。
その状況は、まだ幼い年だった子までもが処刑されているという悲惨な状況だったのです。
その後、ゾナハ病にかかり生命の水を摂取し"しろがね"となり
マリオネット"グリゴーリィ"を操り、数々の自動人形と戦ってきたドミートリィ
そして、今 真夜中のサーカスのテント内で
しろがねと自動人形の最後の戦いが繰り広げられる!
しかし、そん中ドミートリィは敵の罠にはまり身動きを取れない状態にされていた
絶対絶命の危機!そんな中に現れたのは、拳法家 加藤鳴海なのであった!
彼は得意の拳法を使って、戦いを挑むが敵の数が2人!
そして、前の戦いでボロボロになっている事もあり、いつもの力が出せず苦戦します。
自動人形は、鳴海に言います
「しろがねだって、それくらい血を流せば死ぬんでしょ?
まぁ アナタは無駄死にってとこね」
鳴海はそれに対して!
「そうかね・・・
あっちの二人はまだ元気だぜ、おれはそのために来たんだ
フェイスレスってやつに助けられてさ・・・
今度は、おれが何を出来るか?って考えたワケよ
覚悟が出来たのさ、仲間のしろがねと出会ってよ
ゾナハ病棟であったべスって子がいた
おれに熊のぬいぐるみをくれたよ・・・
オレは、その子を助けられなかったんだ
それ以来、おれは自動人形と戦ってきた
あのべスはかわいそうだけど・・・
こんなオレでも戦い続ければ、別のべスは助けられると思ってよ
だけど、ここに来て他のしろがねに会って思った・・・
オレがダメでも他のしろがねが助けてくれる
あんたらがダメでも他のしろがねがいつか・・って
オレは信じられるようになった
きっと人間はこうやってずっと生きてきたんだろう
オレ達に出来ることは弱い者の為に戦い続けるうことだけだ」
その台詞を聞いた時、ドミートリィは思います。
自分は何をやっていたのだと?
ただ、死に場所を求めて戦っていただけではないか?
神よ!私に力を・・・!
ドミートリィは、渾身の力で自分を押さえつけている杭を剥ぎ取り
鳴海の元に向かいます!
そして、鳴海に向けられ発射された無数の針を自分の体を盾にして受けとめます!
そして、グリゴーリィの最終兵器"単眼の牢"で自動人形を仕留めます!
しかし、致命傷を受けてしまったドミートリィにはもう傷を治癒する力が残っていなかったのです
ドミートリィは、最後に鳴海に言います。
「君を見た時・・・
私は死神だと思った・・・
ずっとそうさ・・私は不死者(しろがね)として
ただ人形を壊しながら
あの方達を護るという任務を果たせなかった自分を・・・
地獄へ誘ってもらうために・・・
私は黒い翼の天使を待っていたから
だが・・鳴海
君は死神なんかじゃ・・なかった・・・
感謝する 鳴海・・・
私は最後の最後でやっと死なせたくないものを・・・護れた・・・
任務・・・完了・・・」
こうして彼は自分のやるべき事、正しいと思うことを行い舞台の幕を降りました
次回は、物語の準主役級のしろがね
ギィ・クリストフ・レッシェを紹介したいと思います!