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そーすけさんの日々

ファイトじじいクラブ

アメコミ、アメコミと騒いでいますが

日本のマンガも、バッチリ買っていますよ!!

最近、今まで買ってないような作品&作者のマンガを買ったりして

良い作品とも巡りあったりしたのですが

ブログ更新減退気とかさなり、紹介するのをすっかり忘れていました。


とりあえず最近(ここ2,3日)、買った中でおもしろかったのは

・ROOTS 藤原 カムイ

藤原カムイさんのマンガって、あんまり読んだことがなく
ロトの紋章より、ダイの大冒険派の私としては
あんまり好きな漫画家さんじゃないのですが、この自伝マンガはおもしろかったです。

作者と思われる少年が主人公で、生まれてから小学生高学年前くらいまでの物語です。
マンガの20世紀少年の頃の時代の話なのかな?
今50代中盤?くらいの人は、かなり懐かしい気分になれるマンガなんじゃないでしょうか?
これは、気軽に読みかえせそうで オススメな一冊です。


・アクアリウム 須藤 真澄

この作者の方は、まったく知らず
これ以外に作品があるかどうかってこともいまだに知りません

amazonで、表紙に惹かれて ずっとカート保存していて
アメコミを買う際に、一緒に購入しましたが中々おもしろかったです。

なんっていうんでしょ・・・川原 泉さんと大島 弓子さんをどことなく思い出す
そんな感じの読んでてて、落ち着けるマンガでしたね

この二人の少女漫画家が好きな人には、ずっぽしハマれる世界観のマンガだと思います。


そして、中でも オススメなのが 今回ずっぱし紹介しようと思っているマンガ

山本 健太郎さんの ファイトじじいクラブです。

山本 健太郎って、どっかで聞いた名前だと思ったら

ビーム短編傑作選 奥村編集長セレクション

これで、空の下の人々っていう作品を載せていた人だったんですね

というか・・・ファイトじじいクラブが 山本 健太郎さんの短編集になっていて

同じく空の下の人々という作品が載せられています。


正直、この作品 ネットで見つけた時には

かなりあざとそうだなって、思いました・・・

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こういう表紙だし・・・帯には キレイに泣けます!とか書いてあるし

ですが、いざ読んでみると これがおもしろい!!

全然あざとさを感じず 気持ちよくホロッと泣かせてくれる 良い作品でしたよ

というわけで、ここからが このマンガの紹介記事になります。


=STORY=

リュウ太君 私が母方のおじいちゃんだよ

リュウ太君 私が父方のおじいちゃんだよ

今から おじいちゃん達はおじいちゃんとして リュウ太君の為に戦うからねえ

よく見ておくんだよ

いざ!! 尋常にっ!!



ぼっーとした、どこか抜けた 6才の少年 リュウ太

父親と母親は、離婚の事で 毎日喧嘩をしている

そんな彼を一人前に育ててくれたのは、父方 母方の二人のおじいちゃんだった・・・


父方、母方 二人のおじいちゃんは リュウ太の誕生と一緒に息を引き取った


産まれたばかりで、産声をあげるリュウ太

そんな、リュウ太の目の前に 父方と母方のおじいちゃんが現れる

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父方&母方
「リュウ太君、お誕生日おめでとう
 私が父方のおじいちゃんだよ
 私が母方のおじいちゃんだよ
 おじいちゃん達は死んでしまいましたが・・・・・
 これからおじいちゃん達は、おじいちゃんとして
 リュウ太君に男というものを教えてあげるからねえ~
 よく見ておくんだよ」


こうして父方と母方のおじいちゃんは、毎晩 夢にでてきては

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熱いバトルを繰り返し リュウ太に男というモノを教え

励ましてくれます。



上級生に、大事なウシキンカードを盗られて返してもらおうと詰め寄り

返り討ちにあってしまった時も

父方&母方
「リュウ太君 私が母方のおじいちゃんだよ
 リュウ太君 私が父方のおじいちゃんだよ」


リュウ太
「母方っ父方・・・!
 ぼっぼっ ぼくはっ 今日対決にっ・・・」

父方&母方
「負けてしまったんだね
 顔を上げなさい そして胸を張りなさい
 恥じることはない・・・・・我らが孫は強く育っています。
 今から おじいちゃん達はおじいちゃんとして リュウ太君の為に戦うからねえ
 よく見ておくんだよいざ、尋常に!」



両親の喧嘩を見て、落ち込んだ夜も

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熱いバトルを見せ、リュウ太を元気づけます。


そんな、リュウ太 6才にして 重大な決断の時が訪ます・・・


「リュウ太 あのな
 お父さんとお母さん離婚することになった
 リュウ太 お前には

 ごめんな リュウ太っ・・・

 お前には 俺達のせいで辛い思いを・・・・」


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リュウ太
「わかった 今日はもう寝ます。」

この時のリュウ太の姿に、両親は お互いの父の姿を見たのです。


その夜 リュウ太は 父方と母方の戦う姿を見て 気がつきます・・・

今まで、父方と母方が自分を守ってきてくれた事に

そして感謝の言葉を述べます。

「父方 母方 ありがとう」

次の日 学校をサボリ リュウ太は一人で電車に乗り

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父方が眠る お墓へとおもむきます。


「父方・・・!
 リュウ太は もう大丈夫です
 長きに渡るご指導のもと泣いてばかりだった僕も
 立ち向かう心を持つことができました・・・!

 そしてこの度
 両親の離婚に際しまして
 泣き惑うことなく決断することができました

 僕はっ
 母と共に行き 母を守ることにします

 母は気が強いようでもろく
 独りにするには心配なところがあるからです・・・

 
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 父方 母方が傷つきながら伝えてくれたことを生かし
 僕は男として立派に生きていきます・・・

 おじいちゃん達もお疲れになったことでしょう
 この辺りでひとつ・・・・・お休みになって下さい

 ・・・・行くか・・・」


ザワザワ


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(ここでいつも泣く。)

父方&母方
「見事だねぇ リュウ太君
 我らが孫は立派に育ちました」


そう言って 消える 父方と母方

リュウ太は決意に満ちた顔で、お墓を後にする・・・


勢いあまって、最後まで紹介してしまいましたが

本当に、爽やかに感動できる作品です。

短編集なので、他の作品も載っているんですが

この、ファイトじじいクラブは 他の短編とかなーりテイストが違う感じがするんですよね

他のは、ちょっと冷めてる?というか

戸田誠二ぽい感じがするというか?って感じなのですが

ファイトじじいクラブは、人情を感じれる素晴らしい作品でした。

オススメの一冊です。
by souhu090 | 2010-06-09 18:57 | コミック